誰にでもある話。

珍しくはない、誰にでもある話を、作ってはぼやいています。

青田風

(参考文献:これは、私の好きなChevonというバンドの『アオタカゼ』という曲からインスピレーションを受け書いた物語のような、恋文のようなものの一つです。『アオタカゼ』原曲の歌詞の解釈とか改変とかそういうものではありません。ただ私が、この曲が好…

視線

最近思うんですよ。視線、気になるようになったな、と。 自分が小学生だった頃、いや、中学くらいまでかな?あの頃はそんなもの、大して気にしたこと無かった気がするんだよな。……あー、嘘かも。学校とか、知ってる人からの目は気にしてたかも。そういうもん…

青春日記。

僕は、極度の寂しがり屋だ。 僕は毎日とんでもなく早起きをしては、家を飛び出している。友達と沢山喋れるからだ。毎朝早くに学校に行っては、友達に会うことを楽しみにしている。友達とたくさん話して沢山笑い合える時間が本当に好きだ。本当に楽しい。くだ…

ただ、逃げたかっただけだった。 毎日毎日、なぜか目的もなく精一杯生きていた。 体も心もこんなに疲れているのに、誰に脅されているわけでもないのに、必死こいて電車に乗っては毎日したくもない勉強をしてはバイトへ行く。何かのために毎日何かしらの予定…

拝啓

〈拝啓、あなたへ。 こんにちは、お元気ですか? なんて、もう言わなくなってからどのくらい経つでしょうか。あなたに手紙をしたためることさえ、滅多にありませんね。慣れないものです。 私は、いつものように毎朝のランニングを続けては季節が変わりゆくの…

死にたい人についての考察

「死にたい」 最近の社会では、この言葉は色んな場所で聞かれるようになった。口頭で語られるだけでなく、ネットにもそこら中で書き込まれてる印象がある。もう、「死ぬ」という言葉自体はそう重くはないらしい。少なくとも僕には、そこら中にある「死にた…

残り火

ある日の、日がすっかり暮れた時のことだ。季節は梅雨。じめじめとした空気が、俺の全てをどんよりと地面にめり込ませていくような、そんな心地がした。親のいないリビングで1人、俺はコンセントを首に巻いてみた。それは太く、頑丈なコンセントの線であっ…

私は、美しさのためならなんでもする。 小学生の頃に習った「美」という漢字の美しさに見惚れてから、私はだんだんと美しさを求めるようになった。最近、その衝動が顕著になったところだ。 まず、美しいこととはなんなのかを考えてみた。考えた結果、私は自…

「○○だめし」

僕は、いつも通り高校で友達と笑って、今日の放課後を過ごしていた。「やっぱお前は、いつも明るいよな〜」今日も言われた。僕がよく言われる言葉だ。いつも笑って過ごしている。友達の前ではいつも楽しく笑っている。それが僕だ。「おい、どこ行くんだよ」…